2024年11月30~12月1日 日本性感染症学会 第37回学術大会に参加しました。
日本性感染症学会 第37回学術大会が11月30日、12月1日に沖縄県宜野湾市で開催され参加しました。今回の学術大会の話題の中心はマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症でした。普段、あまり聞きなれない性感染症であると思いますのでマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症について触れたいと思います。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染は性交渉を通じて男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎を引き起こすことで知られている感染症です。マイコプラズマ・ジェニタリウムは薬剤耐性を持つため治療が難航しやすく、そのため、確実に検出し、マイコプラズマ・ジェニタリウムに有効とされる薬剤選択を行うことが求められます。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の検査はもともと医療機関の保険診療では検査が行えず、自由診療で特定の検査方法でのみ検査が行われていた状況でした。しかしその後、PCR法による検査試薬が登場し、一定の条件のもと保険診療で検査が行えるようになりましたが、医療機関では未だクラミジア感染症のように多くの検査が行われていないのが現状です。国内において近年、マイコプラズマ・ジェニタリウムの感染は拡大しているとみられており、感染機会がある場合には、検査を行っておくことが大切であるといえます。マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の検査は医療機関でも一定の条件下で行えますが、郵送検査では症状がない場合でも医療機関と同じPCR法で手軽に行うことができますので、ぜひご利用ください。