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検査室ブログ

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2025年12月20~21日 日本性感染症学会 第38回学術大会に参加しました。

日本性感染症学会 第38回学術大会が12月20~21日に愛知県名古屋市で開催され参加しました。

 

本学術大会の講演発表のなかで、非常に参考になった内容の一つは梅毒の皮膚病変についての講演で、梅毒の病期ごとの皮膚症状を映像を通じて学ぶことができました。梅毒に感染するとバラ疹(ばらしん)と呼ばれる淡い赤い色の発疹が手のひらや足の裏、体幹に出ることがあり、また、バラ疹以外にも、手のひらや足の裏に梅毒性乾癬と呼ばれる皮むけを伴う赤い皮疹や脱毛症状がみられることがあります。このような梅毒の皮膚病変は梅毒に感染していることに気付くきっかけとなることがあるため、関心がある方はインターネットで検索して調べてみても良いかもしれません。感染機会があって、このような症状が現れた際には梅毒の可能性を否定できませんので、医療機関を受診し血液検査を受けましょう。梅毒の特徴として、このような皮膚症状は時間の経過とともに自然に消失してしまうため、治ったと勘違いしたり、または、消失したから気にせずにそのまま放置してしまいますが、感染は持続しているため治療が必要になります。まずは検査をしっかりと行うことが早期発見、早期治療へと繋がり、感染拡大を防ぐことになります。

 

また、不特定多数の性交渉を持つ男女の間でマイコプラズマ感染症が拡大しており、無症状で感染している男女が多くいると考えられています。男性は主に尿道炎、女性は子宮頚管炎を引き起こすことがわかっているため、検査で陽性であった場合にはしっかりと治療を行うことが大切です。
郵送検診でも梅毒やクラミジア感染症、淋菌感染症、マイコプラズマ感染症の精確な検査を行えますので、ぜひご活用ください。